うち、男子苦手なんで。
ー「はい…」

人気の少ない廊下に
出た。

目を合わせる気はなく
目は伏せたまま。

「さくられもんc
俺と付き合って下さい」
えっ?告白?
もちろん
「無理。」
即答w

「なんで断るの?」
「遊び?」
「半分本気。半分冗談」

…信じらんない。
「興味ないから。」

嫌気がさして男子に
背中を向けた。

「ねぇ、もしさ?」
「ぅん?」

背中からの声に足を
止めた。

「俺が本気で振り向か
せるって言ったら
断る?」
「…勝手にしたら?」
「じゃあ…いいって
こと?」
「どっちにしろ
うちは男子苦手だから
無理だと思うけど?」

振り返り目を合わせず
余裕の笑みをした。

「わかんねぇ〜よ。
先のことなんてよ?」

余裕そうに聞こえた。

表情が気になったので
恐る恐る顔をあげると
ニヤリと笑っていた。

そしたら目があった
のでとっさにそらした

「知るか!!」
「"知るか"って言い方
面白っ」

笑われたのが悔しくて
教室へ逃げた。

"あっ俺、佐藤春馬な?さとう はるま ね?"

そんな言葉を耳に残し
ながら…。
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