奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
家に帰って優君に貰ったプレゼントを開けた。


中身を見て驚いた。



「桃花のプレゼント買いに行ったんじゃなかったのかよ?」

「こ、これはっそのっ……ほ、欲しかったんだからしょうがないじゃん!!」



箱を覗き込みながら呆れた声を出す春ちゃんに慌てて言い返した。


箱を閉じ紙袋に入れ、引き出しにしまった。


優君がくれたプレゼントは、可愛いと思っていたブレスレットだった。


私が欲しそうにしてるところ見てたんだ……。


でもこのブレスレット普通に数万円するやつだよ?


高校生から……ましてや彼氏でもない人からこんなもの貰えない。


優君には悪いけど、今度返そう。


ーブーブーブー……。


バッグに入れたままにしていた携帯が震えた。


知らない番号からメールが届いていた。



ー今度は俺の買い物に付き合えよな。



メールまで偉そうな奴。


返事をしようと携帯の画面に触れると、携帯が震えビックリした。



ー今日はありがとな。



優君からの二通目のメール。


なんでお礼なんか言うのよ……わけわかんない。



「おやすみなさい……と……」

「ん? 何だよ」

「え!? あ、なんでもない。 さ、ご飯食べに下降りよぉっと」



文句の一つや二つ送ってやろうかと思ってたのに、出来なかった。






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