蒼にいちゃんと私の話




♪〜ピロピロピロ~♪



ん、メールだ。………げっ、渚からだ。


『美沙、あんたなにやってんの?! 』


カラオケ行きたかったよ、本当はっ!!


『いまから行きまーす(ーー;)』


送信っと。渚怒ると怖いからな~……。




自転車こいで三十分。ようやく駅前のカラオケに着いた。


「美沙ぁー、遅いっ。」


藍樺の膨れっ面、可愛いな……ってそうじゃなくて、


「ごめん、ごめん。担任に捕まっててさぁ……」


おとなしく誤っとく。仕方ないからなー……


「そう言えば、今年の担任イケメンだよねー♪」


「はぁ?! まさかあんた先生にまで手を出すんじゃ……」


「最終手段としては、大澤先生しかないでしょっ!!」


「うわー……ん? 大澤先生??」


「えっ…? 担任の名前……聞いてなかったの??」


「なーんにもしらない。つか聞いてないし♪」


「美沙それは無いでしょー……。」


部屋へ行くまでに自分が担任の事をなに一つ知らない事に気づいた。


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