『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「和樹君〜、ここ
土曜日までなんでしょ〜?
連絡先教えてよ〜!」

酔ってしつこい女性。



「和樹〜、スキ〜
チューしよ〜チュー〜」

酔って絡んでくる女性。



「和樹君、仕事の後どう?」

酔ってはないけど・・・・
お隣りの中川さんを思い出す
メヒョウ的な女性。



「うっ気持ち悪・・・・!!!」

うわぁそこで吐かないでくれよ!!

・・・酔いすぎて気分を悪くした女性。



「初日より大変じゃないか・・・・?」


今日は木曜日。


皆さん明日も仕事だろうに。






「ふぅ〜・・・・」

ちょっと落ち着いて、
カウンターに戻り一息つく。


「忙しそうですね・・・・」

今日も来てくれて
カウンターで飲んでいた
遥先生が言った。


「ははっ店にとっては
良い事ですけどね〜」

笑って答える。


「あの・・・高松さん/////」


「和樹君〜!ちょっと来て〜!!」


「は〜い!」


遥先生が何か言おうとしていたけど
お客さんに呼ばれて遮られた。



その後も、なんだかんだで
色々やっていて、遥先生が
何か言おうとしていたのを忘れた俺。



「・・・・・次がんばろ/////」

遥先生が小さく呟いた事なんて
俺は知らない。





人の気持ちがどこにあるか
なんて解らないもんです。


そして、人の気持ちは
変わるものって事も。



そう思ったのはもう少し後の事。



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