『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「う〜やっと帰れるぅ!」

着替えて、更衣室を出る。


「和樹お疲れ!
店の前に、高級タクシー
呼んどいたからよ♪」

カウンターからマスターが言った。



高級タクシー?


なんだそれ?


リムジンとか♪


ない、ない。



「遥先生もお疲れ様です!」

カウンターに座る遥先生にも
挨拶をした。


「・・・あっあの、あっまた明日!
・・・・・話を/////」


「・・・・?はい、また明日!」


遥先生、毎日遅くまでいて大丈夫かな?



よっぽどここ気に入ってんだな!



あっそういや、遥先生
仕事中に何か言いかけてたよな〜・・・

まっいっか!



そんな感じで高級タクシーを
期待しながら店を出た。





「か・ず・き・君♪」


「のわっ・・・・!?」


店を出たら、さっきまで店にいた
メヒョウ・・・・っぽい女性が
腕に巻き付いて来た。



「あの・・・・離して下さい。」

蘇るのはメヒョウ中川。


「ねぇ♪仕事終わったんでしょ〜
二人でどこか行きましょ。ね?」

メヒョウは胸を腕に押し付けながら
上目遣いで俺を見る。



胸は・・・・結構でかいな。


うん。


でも、もう誘惑には負けません!



「俺、結婚してますから。」


「知ってる〜♪マスターに聞いた〜」


知ってて誘ってんの!?


中川さんといい、この名前も
しらないメヒョウといい・・・・・



近頃、肉食系女子多発は本当らしい。



< 174 / 532 >

この作品をシェア

pagetop