『主夫』だって『恋』してますけど何か?
<優Side>
高松優(30代前半)は
まだ小さいながらも
コンサルティング会社を
経営している社長。
容姿も端麗。
頭も切れる。
ただそんな彼女の欠点は
感情表現が苦手である事と
他人への観察力はあるのに
最近自分の心の奥にある不安が
何か解らずにいる鈍感さ。
「瑠美さん、本当に
ありがとうございました!」
フワフワした雰囲気を全体に
醸し出してお礼を言っているのは夫。
高松和樹(26歳)
忙しい優に代わって
家事をやっている。
いわゆる専業主夫。
「おばあちゃんまたね〜!」
笑顔で手を振る娘マリン(4歳)
「あう〜・・・あ〜!」
まだ少ししか喋れない
息子カイト(1歳)
「あ〜もう!寂しいわね!
フランスからいっぱい
お菓子贈るわね♪」
そして、フランスでデザイナーを
しながら一時帰国していた優の母
高松瑠美(60歳間近)
「お母さん、行くよ。」
「はいは〜い♪
また来るわね〜!」
優の車に乗り、家の前で見送る
和樹とマリン、カイトに
窓から手を振る瑠美。
ミラーに映る三人が
段々小さくなっていく。
優は母を空港に送る為に
車を走らせていた。