『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「そういえば優、和樹君
朝に帰って来たわよ。」
助手席の瑠美が運転する優に言った。
「・・・・・・へぇ。」
そっけなく返す優。
優は土曜だった昨日も仕事で
遅かったので瑠美を送る為に
家を出る11時ギリギリまで寝ていた。
「本当、あんたいい加減に
婚姻届ださなきゃ
和樹君に逃げられるわよ!」
結構本気で言っている瑠美。
「だから・・・・そうできるように
婚姻届出してないんじゃない。」
あくまでそっけなく返す優。
「そんな事言って!
今和樹君いなくなってごらんなさい。
あんた絶対生きていけないから。」
助手席から葛が飛ぶ。
「お母さんは・・・・
お父さんいなくなっても
私を育ててくれたじゃない。」
ちょっとムッとした優。
「そうよ!私は主婦もしてたもの。
あんたに主婦は無理!」
「家政婦雇うわ。」
「そんなんじゃマリンもカイトも
悪い子になっちゃうじゃない!」
「そんなの解らないわよ。
夫婦揃ってたってぐれる子供は
世の中いっぱいいるわ。
どうしても父親がいるっていうなら
適当に代わり探すわよ。」
「・・・・・あんたって娘は・・・・」
親子の言い合いは瑠美が黙って
一時止まった。