『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「何だよ急に。
お前だって楽しんでるんだろ。」
藤堂は優の顎を右手で
強引に引き上げる。
「・・・・楽しんでなんかない。
肇、あんた結婚するんでしょ?
奥さん知ったら傷つく・・・・」
藤堂と目を合わせない様にする優。
「俺と付き合ってる間に他の男に
抱かれてたお前が何言ってんの?」
藤堂は冷たい瞳で優を見つめる。
(・・・・私が言った嘘信じてるんだ。)
優の瞳は揺れた。
藤堂は優が考えている事は
ほとんど解ってくれた。
今までであれば、優の嘘くらい
簡単に見破った筈だった。
(・・・・・どうして・・・
私の嘘信じてるの?)
少し悲しくなった。
藤堂は黙ってしまった
優にキスをする。
「来いよ。」
優の腕を掴み、無理矢理
資料室に連れていけった。
ダンッ・・・
狭い資料室の壁に
優を押し付けた藤堂。
冷たい瞳のまま、妖しく
笑って優を見下ろした。