『主夫』だって『恋』してますけど何か?
残業が終わり、オフィスから
人がいなくなる。
残っているのは優と藤堂だけ。
藤堂と別れた一週間後から・・・
恋人ではない2人の関係が始まった。
付き合っている間は一切
無くなっていた、オフィスでの行為。
日中は倉庫や会議室、営業車の中・・・・
夜は誰もいなくなった
オフィスや非常階段・・・
付き合っていた時よりも
頻繁に藤堂は優を抱いた。
そこには今までの様な
優しさや愛情はなく・・・
ただ冷たい瞳で優を
見つめながら欲をぶつける。
優は解らなかった。
別れを切り出したのは藤堂なのに
なぜ自分を抱くのか。
そして、自分はなぜ藤堂に
大人しく抱かれているのか。
「優・・・・終わった?」
残業が終わったらしい
藤堂が優に声を掛ける。
「・・・・・・うん。」
少し戸惑いながら答えた優。
(・・・・ちゃんと言おう。)
心の中で自分に言い聞かせる。
「今日はどこがいい?」
藤堂は優の耳元で囁いた。
ビクッ・・・
それだけで反応する体。
「・・・・肇。もう止めよ。
こんなのいつかばれる。」
優は目を伏せながら言った。