『主夫』だって『恋』してますけど何か?


ガチャ・・・・

部屋を出てキッチンに向かう。


マリンが起きたら食べれる様に
お粥作っとこう。



「・・・・・・・優さんやっぱり
料理してないんだ。」


キッチンにはお惣菜の空パックに
朝用なのか惣菜パン。



綺麗好きだから洗い物は
ちゃんとしてある。



減った形跡がないお米を
鍋に入れて、お粥を作る。


「あっ卵とかないや・・・・」


冷蔵庫を覗いたけど、
パックに入った
お惣菜と納豆や豆腐しかない。



「塩昆布と梅干しだな・・・」


マリン嫌いだけど。



使い慣れたキッチン。

慣れないマスターのマンションで
料理してたから凄く
使いやすく感じた。



「・・・・よし、出来た!
カイト、急いでマリンに
挨拶して帰ろう。」



2階に上がる。



「・・・・・・・・・・・・ちょっとだけ。」



マリンが眠る元俺の部屋の
隣にある優さんの部屋の前で
立ち止まりドアを開ける。



ドアを開くと優さんの香に包まれる・・・・





「・・・・・・優さん。」


カイトとベッドに座り、
優さんの香に酔いしれる俺。



「これじゃ完璧ストーカーだな・・・・・」


そう呟いて優さんの部屋を後にした。



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