『主夫』だって『恋』してますけど何か?


俺の胸倉を掴んだままの優さん。


俯いているから、優さんの
髪からいい香がする。



きっと俺がこの人を嫌いに
なる日なんてこない・・・・



「・・・・・だったらちゃんと
私の傍にいなさいよ。」

俺の胸元に顔を埋めていた
優さんが顔を上げた。






チュッ・・・・・

掴んだままの俺の胸倉を少し引き
優さんの顔が近づいたと思ったら・・・


柔らかい唇が俺の唇と重なった。





「・・・・・優さん/////」



「・・・・・・・・・///////」



唇を離した優さんは真っ赤な顔で
俺の胸倉を離して俯く。



ギュッ・・・・

俯く優さんを思いきり抱きしめた。



「俺、もう絶対離れません!
一生優さんの傍で
ストーカーしてます!!」

叫んだ俺。


あっ・・・・・主夫の間違いだった。



「・・・・・バカ。」

ボケた俺に返ってきた
優さんからの冷たい言葉。



キュッ・・・
だけど優さんはちゃんと俺を
抱きしめ返してくれた。



優さん・・・・・優さん・・・・



きっとじゃなくて、絶対・・・・
優さんを嫌いになる日なんて来ない。



「優さん・・・・・大好きです。」


「うん。」


いい雰囲気だし、せっかくだから
聞いておこう。



「優さん、俺の事・・・・・『うわぁぁぁぁぁぁ〜ん!!ママぁ〜!!』



バッ・・・・・

「「カイト!?」」

突然部屋に響いたカイトの泣き声。



ビックリした優さんは俺から離れ
カイトを抱っこする。



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