『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「優さんまだかな〜
カイトお腹すいたな!」
「だあっう!」
ベンチに座り、優さんを待つ。
カイトを見ていたら視界に
黒いスーツの人が入り、
目の前で立ち止まった。
「和樹君。久しぶりだね。」
「・・・・藤堂さん。」
目の前で立ち止まったスーツ姿の
人は、相変わらず美男子で
爽やかに微笑む藤堂さんだった。
「隣、いい?」
「あっ・・・・どうぞ。」
カイトは抱っこしているから
俺一人だけで、十分空いていたベンチ。
その隣に藤堂さんが座る。
周りの主婦らしき女性達が
藤堂さんを見て目をハートにし
ヒソヒソ話をしている。
・・・これじゃ俺、藤堂さんの
いい引立て役じゃん。
急に居心地が悪くなった。
「・・・・それ、全部買ったの?」
隣に座った藤堂さんが、カイトの
ベビーカーに積まれた、
便利グッズの袋とさっき
当たった圧力鍋を指差す。
「・・・・はい。
圧力鍋は福引で当たりました。」
「ハハッ・・・・すげぇ。
やっぱり和樹君は主夫なんだな。
俺、今回のイベントの商品の良さ
全然解らなかったんだよ。」
藤堂さんは笑う。
・・・・・なんか恥ずかしい。