『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「ねぇ高松さん
仲良くしましょ?」

メヒョウ・・・
いや、中川さんは四つん這いで
どんどん近づいてくる。


「しっしません!
仲良くなんてしません!!」

カイトを抱っこしたまま
立ち上がって逃げようとした俺。



「うわっ!!」

立ち上がる前に、
メヒョウに足を捕まれた。


「離せよ!!」

メヒョウ中川さんを
振りほどこうと足を動かすけど
カイトを抱っこしていて
足しか使えない。

メヒョウは両手でがっしり
俺の足を全身で押さえ込む。



「ひっ・・・・・・」

獲物を捕らえニヤリと笑った
メヒョウと目があった。



俺・・・・・ピンチです。



あぁぁぁ〜恐い恐い恐い!


昨日、この人の誘惑に負けた
自分を殴りたい・・・・



カチャッ・・・・

メヒョウ中川さんは俺のズボンの
ベルトに手をかけた・・・・



まじかよ!?


「ちょっと・・・!?
中川さん!!!」


ソファーで隠れているとはいっても
その後ろではマリンとミノル君が
遊んでいるのだ。


俺の位置からは二人が見える。


二人の位置からは
俺の顔辺りだけみえる位か?


・・・・って、そんなのどうだって良くって!!!



動揺している内に中川さんの手は
完全に俺のベルトを外し終えた。



やばい、また意識とは違う
男の本能が・・・・



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