Someday Someplace
『百合…
もう話さなくていい。泣いていいから。そんなに強がらなくていいよ』
こんな華奢な肩に、こんなにも重い“荷物”と残酷な“現実”がのしかかっている。

『修ちゃ…ん…うわ〜ん。い…きなりあっ…んな事言ってごめ…んね』

『いいよ。ちゃんと分かってるから…』

それから百合はどれだけ泣いていただろう?
泣き疲れて眠ってしまった。

病室に居ると一人の女性が入ってきた。


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