それでも僕は、お前が嫌いだ

 「ロンろ…」

 ゾクリと背筋が凍った。

 何時も冷徹非道、他人の痛みに対して疎い龍雨から感じる気配は、身の毛がよだつほど冷たいものだった。

 軽口など聞けない、愛称で呼ぶことすら戸惑うほどの殺気にスピリタスは動けなくなっていた。

 何故ここまで龍雨が怒っているのか。

 固まったスピリタスの足が水を踏んだ。


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