薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~
「なんだろう」



丁度友人宮下茜と話に花を咲かせていた時に呼び出しされた。しかも理事長室に。


何かしただろうか。悪いことは一つもしていない筈。きっと私は知らず知らずに問題にまきこまれてしまったのだろう。


不安ばかりしかないが、行かねばならない。だから平静を装いつつ、茜に「行ってくるね」と言い、教室を出た。
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