薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~
唐突な質問に静寂は顔をあげ、きょとんとした表情をする。
そんな静寂の表情の中紫音はさらに言い募る。
「だって、霧澤さんはとても人当たり良いし、頼れる友達とかいるんじゃないの?」
「えーと」
静寂は口元に手を当て、実に可愛らしい仕草をする。その様は同性である紫音でも可愛いと思える。
それは何かを誤魔化そうとしているようにも見える。しかしそんなことを紫音は気付いていない。
「えーとね。
何となく?」