隣の彼女は・・・
これから始まる。

新しい生活と

さくらとの恋!



勝手にいろいろ想像―――


どんな顔するかな?



俺は、振るえる指先で

そっとチャイムを鳴らした。




「隣に越してきました・・・」



立花旭の部屋―――

ドアを開けたのはさくらだった。



「駿くん!」


さくらの部屋が留守だったから

ここにいるのは分かってた。



「さくらさん!?」


知ってて知らなかったふり。



「誰?」


さくらの後ろから立花旭が顔を覗かせた。



「お・・お隣なの?T大受かった?」


「はい!T大合格しました。
すごい偶然ですね。
また、さくらさんに会えるなんて思ってもみなかったです。」




偶然の再会を喜んでいるように

俺は、さくらに微笑みかけた。



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