隣の彼女は・・・
イライラする。


何だか訳が分からない

けど

自分にイライラする。



目の前

可愛いと思ってしまった
鈴にもイライラする。




「あれ?僕、どうして・・・」


三浦先生が意識を取り戻した。



「大丈夫ですか?
ごめんなさい。」



鈴が三浦先生に手を差し出し

三浦先生はその手を取ると

起き上がった。



それを見て

俺は、また

イライラした。



「三浦先生、食事できたから食べましょう。」


鈴が言い


「え?ああ・・・うん。」


意識の無かった三浦先生は

少しボーっとしてた。



「駿、もう話は終わったから帰れば。」



話しは終わった?

終わってないだろ?



三浦先生と部屋に入って行こうとする鈴。



初めて見た鈴のエプロン姿


そっか・・・

料理してたんだ。



「鈴、お前料理なんかできたっけ?」


気が付くとそんなことを言ってた。



どうして

鈴は三浦先生なんかに手料理作るんだよ。


意味無くムカッとなった。



そう

意味無く・・・




「できるわよ!バカにしないで!」


目の前で
バタン!とドアが閉まった。



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