隣の彼女は・・・
過去と決別!
はっきりと鈴が言ったら

三浦先生を好きだと言ったら――――



言ったら?



あきらめる。



あきらめる?

何を?



「だったら、駿は?

駿の好きな人は?」



俺の質問に答えずに

鈴が聞いてきた。



何だよ?

どうしてそんな目で見るんだよ?



だって、分かってるだろ?


俺が好きなのはさくらだ。




「俺が好きなのは・・・」


好きなのは?


一瞬

俺は自分に問い掛けてた。



すんなり出てくるはずの

次の言葉

さくらと言う名前・・・



「誰よ?」

鈴がジッと俺を見つめた。



俺が好きなのは

さくら

だと

どうしてはっきり言えないんだ?



つか

鈴だって知ってるじゃないか?


どうして誰なのかと聞くんだよ?



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