隣の彼女は・・・

「さくらさんじゃないですか!」


俺は、偶然を装って二人の前に現れた。


実は、さっき神崎先生が公衆電話からさくらに電話をしていたのを聞いたから・・・。


『ケータイ忘れたから持って来て。』って頼んでた。



さくらが来るんだ・・・だったら・・・


って訳。





「駿くん!」



驚いてる?



さくらが俺に気があるかどうかも分からない

からその驚きをどうとっていいか分からなかった。



けど、


「駿くんも一緒にランチする?」


さくらのおごりで3人でランチすることになった。




「神崎先生って、さくらさんの弟だったんですね。

昨日、さくらさんが、弟さんがT大って言ってたからもしかして・・・

って思ってたんです。で、聞いたらそうだって話で。」




「そうなんだ~。」



気のせいかさくらが落ち着かない。







さくらの視線が辺りをキョロキョロ。



ああ・・・そうか。



周りの視線が一気に集中してるからだと気付く。



神崎先生は、既にこの予備校の女子連中の間じゃかなりの人気だ。


その注目の的が女と会ってるなんてどうゆう関係って興味津々なんだろう。



さくらと神崎先生は、実際姉弟には見えない。



なんとなくだけど・・・



さくらの気持ちが読めた気がした。






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