仮面ライダー ORIGINAL FORM



――ガキィィインッ




放ったライダーキックは、蟹男の右腕の大きなハサミに防御される。



――ザシュッ


『ちっ……さすがに一撃では仕留められないか……』


防がれたと同時に振り払われ、体制を整えながら着地する。



「貴様は、いきなりなんだカニ!!」



右腕の大きなハサミをこちらに向け怒鳴る蟹男。



『よぉ、青年。怪我はないか?』


あっけにとられて口を半開きにしたまま硬直している青年に話し掛ける。



「あ、赤い目の破壊者……?」


『は?なんだそれ?』



青年の発した言葉を理解できず、首を傾げる。



「ぜ、全然違うじゃんかよ。もっとこう………」



俺を見詰めたままぶつぶつ独り言を言い始める。




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