*憧れの先輩と同い年のアイツ*
「美加は贅沢だよι

こんなに彼氏が想ってくれてんのに…

しかも、その女の子が本当に竜也先輩のこと好きかもまだ分かんないんでしょ?」



『…そうだけど。。

でもっ…直感したんだもん!!』



「それじゃ先輩、訳わかんないよ!

だから先輩はお見舞い来なかったんだぁ…

そりゃ可哀想だわ~

あー可哀想っ!!」



呆れ顔の由衣は、竜也に同情するかのように、ケーキを口いっぱいに頬ばった。



「で、こんなに愛してくれてる彼氏がいる美加が、悩んでるのはどの点ですか?」



由衣は口をモグモグさせながらも、鋭い目つきで尋ねた。


まるで取り調べでも受けているかのような状況に、美加は怯んだ。



< 117 / 140 >

この作品をシェア

pagetop