*憧れの先輩と同い年のアイツ*
美加は黙って受話器に耳を傾ける。


はにかみながらも竜也は続けた。



「何したらいいか分かんないけど、美加のこと大切にしていきたいし//」



美加は胸がズキズキと痛むような感覚をおぼえた。


由衣の言葉が頭に浮かんだ。


―だから美加は有志の事が好きなんだってば!―





美加はようやく由衣の言葉を理解し始めた。


今迄は有志の想いに気付かなかった。


だが今は、有志の想いから逃げようとしている。


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