*憧れの先輩と同い年のアイツ*
22nd of Dec
『ちょっと薄着だったかな』



美加は独り、駅の前にある時計台の下で立っている。


今日は有志とのデートの日。


いつもは遅刻が多い美加だが、緊張しているせいで早めに目が覚め、約束の10分前には既に到着していた。




昨晩一生懸命選んだワンピースは、美加のお気に入りのひとつだ。


だが、12月の空には少し合わなかったようで、美加は震えながら有志を待っている。



そこへ、



「美加!」



声のした方を見ると、有志が手を振っていた。



「珍しく早いじゃん!」



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