籠の中のお姫様




「莉優、転校寂しいよ~無理にとは言わないけど、何で転校するの?」

「家の都合で…」

「それは本当?」

「…えっ?」

おとなしい感じの來夢が、身を乗り出して聞いてきたから、少しびっくりした

「だって…いつも私の話は聞いてくれるけど、莉優の家の事、何にも知らない…來夢、そんなに頼りない?」







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