恋愛ゲーム。
心臓…心臓が…持たない…
てか、私、あの笑顔に弁解されすぎじゃない?
二歳も下なのに、私…完全遊ばれてる…
「ちょっとちょっと~誰!?あの可愛い子!」
早速、香奈が食いついてきた。
しかもさっきと同じようなこと聞いてない?
あぁ…どう説明すれば良いんだ…
「可愛いよね、葵くん。昨日、私が体調崩した時に助けてくれた子だよ。」
…間違って…ないよね?
だってさ、私が気を失ってるのを葵が助けたんだし。
「え~!あんな子に助けられるとかうらやましい!!」
「私もびっくりしたよ…」
まさか目覚めたら葵が目の前にいるなんて思わなかったから…
言えないことだけどね。
「ねね!あの子の事…好きなの?」
…好き?
私が葵を…?
好きだよ…ゲームの中では好きだよ?
でも実際、自分が恋すると違ってて…
やっぱ、自分のことになると“好き”がわからなくなる。
葵は可愛いし、かっこいいし、好きだけど…
やっぱわかんない。好きって一体…なに?