落書きされた心

05



 あれから1ヶ月が経った。


 荷物も取りに行って

 泰雅との関係はなくなった。


 あの部屋に行くことはできない。


「おー、真実、久しぶり。え?入院?」

 電話先の真実は中学からの親友



 どうやら、骨折で入院したらしい。


 本当、ドジだな・・。


「はいはい。フルーツで良いんでしょ?ん、じゃね」


 フルーツの注文する患者ってどうなんだろう・・


 適当に化粧して、適当に服選んで、

 あたしは病院に向かった。


 病院・・かあ。

 泰雅、いないかな?・・なんて。

 常に泰雅の面影を探しちゃう自分がいる。


 いつまでも重いよね・・・
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