落書きされた心


「・・瑠維」

「おー、真実。

 ・・・え、骨折してないじゃん!てか私服じゃんっ。

 え、何、どゆこと・・?」

「・・・ごめんね、だましちゃって。

 でも、来てほしかったの。」

「・・・・・・どゆ意味?」

 真実の誘導する方に歩いて行く。


 真実はある病室の前で足を止めた。



「・・・これってどういうことなのかな?

 瑠維は知ってた?」

 ・・・え?



 病室を覗いている。



 そこには、男の人がいて。

 外を見ていたから後ろ姿しか分かんなかったけど、

 泰雅だってすぐに分かった。

 物凄く、痩せていた。

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