オトナの秘密基地
「はい?」


「だから……聞かれたくないんだよ!

昔から和実は可愛かったとか、引っ越してからもどうしてるか気になってたとか」


ええええっ!

ま、まあでも、六年生から見たら一年生は可愛いし……、あれ、私が引っ越した事、知ってたの?


「久しぶりに会えて、綺麗になってたとか。

俺の存在を守るために必死になってる姿がたまらない、とか。

28になった今の和実とだったら、付き合っても問題ないとか」


それって、今日の事!?

綺麗、じゃないよ!

こんなカッコだし、ちっとも女っぽくない。

え、やっぱり、付き合うって、本気?

戸惑う私から顔を背けて、中田さんはまだ喋り続ける。


「さっき本気で目覚めのキスしてやろうかと思ったし、それ以上の事も考えてドラッグストアで……ああああああ、聞くなって!」
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