オトナの秘密基地
そこまで打ち終わって、彼……中田さんの顔を見ると
「マジか!?」
と口が動いているのが解った。
そして彼は横から手を伸ばして、さっとタイピング。
【君のその時の名前は?】
【中田 和子だった。
2歳位の息子がいて、彼はカツヤって呼ばれてた。
旦那様の名前はわからなかったけれど】
画面を食い入るように見つめていた中田さんは、また横からタイピング。
さらりと、彼の髪が私の頬に触れた。
この状況にドキドキしない方がおかしい。
……中田さんはそれどころではなさそうだけれど。
やっぱり、坊主頭より断然いい、なんて思いつつ画面を見ていたら、また驚くべき言葉が綴られていた。
【中田 和子は俺の祖母。
カツヤ=勝矢は俺の伯父。
もう時間がないから、場所を変えて打とう。ついてきて】