漆黒のタクティック 【1巻】
僕は、リズのように考えなかった。むしろ、この時だけ、頭の中はお母さんの無事のことだけしか考えられなかった。
これが罠だとか、ウソだとか、そんなこと、これっぽっちも考えなかった。
遠くに見える白い煙。空高く上がっている。
でも、火は燃えていない。
町の人達も無事なのかな?
僕は、ケセードの入り口付近に着地する。
村がめちゃくちゃになっていた。
家も、植えられていた木々も。