Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「大きくなったなぁ、太一~」
あたしを軽々抱き上げちゃうなんてさ。
うとうとする頭のあたし。
太一は話をするのはあきらめたらしく、
あたしの服を脱がしはじめた。
「いやぁ~ん、太一の変態~」
「バカ清良。
汗くさいんだよ。
シャワー行くよ、ほら起きて」
「え~」
何よぅ、久しぶりに脱がしといて、その反応は。
最初はブラのホックを外すのも、
指が震えてうまくいかなかったのにね。
思い出してクスクス笑っていると、
あっという間に下着だけにされて、また上半身を抱き起こされた。
「変なやつ。
むっとしたり、ニヤニヤしたり」
太一は可愛い犬顔で、苦笑した。
完全に酔っていたあたしは……
その笑顔に、悩殺されました。