Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「きゃーっ!!」
「ほんとにーっ!?」
「すごーい!!」
拍手の嵐。
周りのお客さんが、何事かとこちらを見ていた。
それでも、あたしたちはかまわず、
待ちこがれた朗報に、興奮し続けた。
サキが、チューリップ唐揚げの足を持ち、マイク代わりにする。
「ズバリ!旦那様はどんな方ですか?
見た目は?性格は?収入は?」
先輩は、汗でテカった笑顔で答える。
「小太り・人畜無害・公務員」
「公務員……!」
前の2条件はともかく、最後の一つはうらやましい。
収入が多いか少ないかは、公務員の種類によるだろうけど、
安定してるし、土日休みじゃん。