シュガーレス

今日は、朝から結衣を観察している。


昨日の光景を見たせいもあるけど、やっぱり何だか嬉しそうに見える。


何ていうか、


そう、ピンク色の幸せオーラを放ってる。


「結衣、何かいい事あった?」


「え、」


「えっと、何か嬉しそうだから!」


あーっ!


ダメダメ!


決めたのに。


結衣から話してくれるのを、待とうって…



それを…


自分から、話ふってしまった…


「そうかな?フツーだよ。」


って…あら、はぐらかされちゃった。


うぅ…


一度、話を出してしまったら…


やっぱり気になる。


えーい!


こうなったら聞き出しちゃえ☆


「え〜嘘!
ねぇ、みっちゃん何か変だよね?」


アシストを求めて、音楽鑑賞中のみっちゃんの背中を叩いた。


しかし、振り向いたその顔に、思わず笑顔が固まる。


「…あ!?」


あらー今日はまた一段と、機嫌悪いんですね…。


相変わらず恐いです…。








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