シュガーレス


「もう、それ以上伸びてどうすんの?
私にちょうだいよ!」


ホントは


もっと聞きたかったけど、

みっちゃんが聞いてほしくないなら、聞かない。


「まだやれねーなぁ!
俺、180目指してるから。
あれ、お前何センチだっけ?」


みっちゃんが、口の端をニッと上げて笑う。


「…152だけど。」


知ってるくせに…わざとだ。


むかつく。




---キーンコーンカーン…


「もう平気か?」


「…うん。」


氷水で冷やしたおかげで、痛みはもう感じない。


「じゃ教室戻るぞ、チビ助。」


「うるさい、強面!」


「お…前なぁ!
誰の為に…」





--ガラガラっ!


「わっ!!」


言い合いをしながら保健室を出ると、ドアのすぐ前にいた誰かとぶつかりそうになる。




「…美里ちゃん。」


そこにいたのは、悲しそうな顔をしたなぎさちゃんだった。






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