シュガーレス


なぎさちゃんは可愛くて、


性格も良くて、



大好き。



だから…









「私も好きだよ。」


…嘘はつきたくなかった。



「そう…」


シン、とした空気が流れる。



あーあ…


せっかく仲良くなれたけど、これで嫌われちゃうのかな。



「じゃあ…」


不意になぎさちゃんの目が、ふわりと柔らかくなる。



「ライバルだね、私たち!」


そう言って、いたずらっぽく微笑む顔に、敵意は全く感じられない。



…良かった。


「うん。」



----ガラガラッ!


「あらっ病人?
ごめんねー!」


そこで、保健の先生が帰ってきた。


「あ、じゃあ私は帰るね!っ」


「うん、またね。」







< 137 / 209 >

この作品をシェア

pagetop