シュガーレス
なぎさちゃんは可愛くて、
性格も良くて、
大好き。
だから…
「私も好きだよ。」
…嘘はつきたくなかった。
「そう…」
シン、とした空気が流れる。
あーあ…
せっかく仲良くなれたけど、これで嫌われちゃうのかな。
「じゃあ…」
不意になぎさちゃんの目が、ふわりと柔らかくなる。
「ライバルだね、私たち!」
そう言って、いたずらっぽく微笑む顔に、敵意は全く感じられない。
…良かった。
「うん。」
----ガラガラッ!
「あらっ病人?
ごめんねー!」
そこで、保健の先生が帰ってきた。
「あ、じゃあ私は帰るね!っ」
「うん、またね。」