シュガーレス
「く、口封じに消されるの!?」
………………
「プッ!」
しばしの沈黙の後、小泉君が吹き出した。
「っははは、おま…ドラマか何かの見過ぎやろ!
消すて…俺何者やねん!」
「だって、学園アイドルの重大な秘密を知ってしまったしっ…!」
「あっははは…おっかし…」
何かわかんないけど、小泉君は大爆笑。
こんな時に
変かもしれないけど、
今やっと小泉君の本当の笑顔が見れた気がして、少し嬉しくなった。
「…はぁ〜笑った!!
あぁ大丈夫、消さへんよ」
その言葉に、ホーッと息をつく。
よ、良かったっ!!!
―――ピンポンパンポン♪
『2年C組藍川美里、至急職員室・村上まで来なさい!』
村上ってゆうのは馨ちゃん。
…ヤバい
声からして怒ってるよ…
「あ!私鍵返さなきゃいけないんだった!」
慌てて、スカートのポケットから鍵を出した。
「じゃあまた明日ね!」
「…待てや」
え、また声のトーン低いんですけど。
「消さんとは言ったけど、お前が重大な秘密を知った事には変わらんで?」
えー!?
「消しはせぇへんけど、口封じはしなな…?」
笑顔が恐い…
゚-*