シュガーレス
【第8章】アーユーレデイー?
♪1
あれから、数日が過ぎた。
また何かあるかも、と身構えていたけど、特に何も無く至って平和な毎日。
嫌がらせなんて、くだらないって気付いたのかも。
なんて、呑気に思っていた。
そんな今日は、あいにく掃除当番。
今日の帰りも透と約束していたから、早くしようと張り切って担当のトイレに向かう。
それなのに、まだ誰も来ていない。
…しょうがない、先にやっておこう。
掃除用具入れを開け、ほうきを手に取る。
一通り床を掃いた後、個室に入って汚物処理をする。
…………………。
それにしてもみんな遅い。
これやって、最後水まいたら終わりなんだけど…。
なんてぼんやり考えていると、
--バタンっ!!!
という音と共に、私の体がよろめいた。
無理やり閉められたドアのせいだ。
なっ、何事っ!?