シュガーレス


「あー、食べた食べたっ!」


満足そうな表情を見せる美里に、苦笑する。


「お前、食い過ぎ。
デブるぞ?」


とは言え、俺と同じくらいの量を食べてのけた、食いっぷりは見てて気持ちが良い。


「だって、美味しかったんだもーん!

あー、やっぱデザートもう一回お代わりしてこよっかなぁ…」


…前言撤回。


俺以上の胃袋の持ち主だ、コイツは。


「お前、あんだけケーキ食っただろうが!
まだ食うのかよっ!」


さすがに呆れる。


すると、不意に美里から笑みが消えた。


「ケーキ…か。」


「あ?」


「ねぇ、ケーキが嫌いな人って何でなのかな?」


「はぁ?
そりゃ、甘いモンが嫌いなんじゃねーの?」


「でもね、他の甘い物なら大丈夫なんだよ?」


って言われても…


「じゃあ、スポンジとか生クリームとかが嫌いなんじゃね?」


「そっか…」


何なんだ?


俺の怪訝な顔に気付いたのか、美里が話題を変える。


「あ!
そうだ、これから新しく出来たケーキ屋に行こうよ!
結衣も誘って!」


「…冗談だろ?」


「もー、情けないなぁ!
しょうがない、今日はこれくらいにしといてあげるよ。
じゃあボーリングでもしよっか!結衣も誘おーっと!」


機嫌良く、携帯を取出す。


ボーリングか…


腹一杯食ったばかりの体には、堪えるがそんな情けない事を言うのは、俺のプライドが許さない。


「あ、いー事思いついた!」


ふふふ、と意味ありげに笑う美里。


「みっちゃんの携帯貸して!」





素直に差し出すと、何やら俺の携帯をいじっている。


何だ?






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