シュガーレス
一向に笑い止まない私を、おもしろくなさそうに、ギロっと睨みつける透。
でも何だか、
その表情さえも、子供みたいで可愛く思えた。
「おい!」
へっへーんだ。
そんな顔したって、全然恐くないもんねー
みっちゃんの顔(平常時)のがよっぽど恐い。
「…美里」
いきなり低い声でそう呼ばれて、思わず顔を上げると、
目の前には、
透の整った顔のアップ。
「はっ!??」
い、今、何て…?!
「黙れ☆(ニッコリ)」
出ました、
極上スマイル。
「……はい」