シュガーレス

一向に笑い止まない私を、おもしろくなさそうに、ギロっと睨みつける透。


でも何だか、


その表情さえも、子供みたいで可愛く思えた。



「おい!」



へっへーんだ。

そんな顔したって、全然恐くないもんねー


みっちゃんの顔(平常時)のがよっぽど恐い。










「…美里」


いきなり低い声でそう呼ばれて、思わず顔を上げると、



目の前には、


透の整った顔のアップ。


「はっ!??」



い、今、何て…?!









「黙れ☆(ニッコリ)」



出ました、

極上スマイル。




「……はい」












< 77 / 209 >

この作品をシェア

pagetop