シュガーレス


「…いってきまーす。」


返事の無いリビングを通り過ぎて、玄関に向かう。


花屋は本日も営業中。


お気に入りのグラディエーターを履き、ストールとバックを持ち、立ち上がる。


ドアを開けると、容赦無い太陽の光が目を刺激した。


ふわりと良い香りのする店先を通り、スタバの前の横断歩道で信号待ち。


ボーっとした頭で、とりとめのない事を考える。


あー、あのカップル別れそう…



あ、あの人のワンピ可愛い。


今日、買い物行きたいなー。


美里達、何してんのかなぁ…。




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