がーるずすくーる
天才?オタク少女、村田良静!
村田良静(よしず)が中三の時に「北条女子」を受験すると聞いて担任も周りも全員が驚き、志望校を変えるように誰もが説得を試みたが良静は北条女子以外の進学先は全く考えていなかった。
村田良静は中学に入って学力テストで全国2位に輝いた実力の持ち主であり社会科に至っては全国一位になった事もある教師達の期待の星だっただけに村田の選んだ志望校を聞いた時は唖然とする他はなかった。
村田の学力なら有名進学校に余裕で入学できるのに何故と誰もが思った。
その村田が選んだ進学先は『滑り止め専門』とか『受験勉強を途中で放棄したやる気のない連中の行く学校』といった位置付けにある学力ランキングでは下から数えて何番目というあまり学力レベルの高くない生徒がほとんどの学校である。

北条女子は全体の学力レベルが低いといっても特別荒れている学校ではなく、わりとおとなしめでなんとなく勉強しなかったという女子が多かった。特にスポーツが強い訳でもなく、就職に有利な学科がある訳でもなく、取り立てて特徴のないかなり地味な学校である。

そんな北条女子に村田のような学力の高い生徒が入学を希望したのだから周りの慌てようは相当なものであった。
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