恋の罠
ちらっと愛実を見ると、愛実も固まってる。


ゆっくり目線を、翼くんに移してみる。



あらま。

こっちも固まっちゃってるよ。




私、そこまで言ってないんだけどな…。




まぁいいや♪


「め~ぐみっ♪」


愛実を呼んでみる。


ハッと我に返った愛実は、それでも私をまじまじと見ている。


「鈴…もしかして鈴も……?」

「――え?」


じろじろと見ながら話す愛実。

その声をきっかけとするように、翼くんたち3人も私を見る。



「「元ヤン!?」」



一斉に、4人の声が重なった。
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