空蝉の光 -桜花乱舞-
第5章 玲瓏の光


あれから家に帰った私は両親に今日の出来事を話した。



「そうか…。なら、念のため明治政府の襲撃に備えた方が良さそうだな」



そう言って、お父さんは部屋を出て行こうとした。



でも、思い出したように振り返ると、私の前に膝をついた。



「桜、お前達は悪くない。大丈夫だ、あとは俺が何とかしてやるから」



お父さんは私の頭を優しく撫でると、部屋を出て行った。






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