空蝉の光 -桜花乱舞-
第1章 芽生える気持ち


その夜。



私は自室で放心状態になっていた。



私はなんてことをしてしまったんだ…。



「まさか、あの男が明治政府の要人の息子だなんて…」



どうしよう…。



私の正体があの男にばれたら、うちの家族は終わりだ。



捕われて、罪を裁かれる。



そうなったら、お父さんとお母さんは――。





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