空蝉の光 -桜花乱舞-
そんなの駄目!
じゃあ、どうすれば…?
「お父さんに相談してみよう…」
私は一人で考えていても、埒が明かないと思い、お父さんに相談することにした。
げんこつ食らいそうだな…。
私はそんな予感を胸にお父さん達の部屋に向かった。
「お父さん、ちょっと良い?」
障子の外から呼びかけると、中から短い返事が聞こえた。
私は返事を聞くと、障子を開けた。
中に入ると、お父さんは文机で書き物を、お母さんは繕い物をしていた。