空蝉の光 -桜花乱舞-


そんな彼女に俺も恋に落ちている。



でも、桜は俺をただの幼なじみとしか見ていない。


まあ、これから先、俺に惚れるということも有り得るしな。



それにしても…。



「桜達のことが気になる…」



「えっ?」



「俺、二人の様子を見て来る。世梨ちゃん、店番頼んだ」


「ちょっと恭介君!?」



世梨ちゃんの静止を聞き流し、俺は少し前に出て行った二人を追った。





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