幸せの浮かぶ夕空


いま―――なんて??


好きとかなんとか……



「…おれ,そんなコト
訊いてねぇんだけど」


早那が俯く…

これも,あの男たちの
頼み事か??


黙る早那―表情が分からない…


窓から見える夕日。

オレンジに染まる教室。


君の表情は逆光で
見えないケド……


影は小刻みに揺れていた。


なんだよ…泣くなよ。


「私……ゴメンなさい!!」


そう言うと,早那は

声を出さないように
泣き出した。


まじかよ,

あいつ――まじなの??
おれなんかに
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