幸せの浮かぶ夕空
正人はちゃんと屋上にいた。
「なんだよ……」
当然。
怒りぎみ。
「やっぱり…ちゃんと
分かってほしくて」
正人はなんにも言わなかった。
だから,勝手に話し始めた。
「おれが早那を知ったのは
つい最近,1ヵ月前くらい。
早那は不良に絡まれてたんだよ。
それをね,おれが助けた。
そんで,早那って知った。
早那に裏切られた,って
感じがいしたトキ,
おれ,すっごい悔しくてさ…
早那,呼び出したんだ。
そんで,問詰めた。
すごい困った顔した。
でも,発した言葉は
『好き』
最初,冗談かと思ったし,
そんトキは断った。
でも,昨日の花火大会で
……おれが告った」